こんにちは
庄井歯科医院 副院長です。
「歯磨きは食後30分は避ける」
という情報を聞いたことがあるかもしれません。
これは正しいのでしょうか・・・
実はこの話は、「酸蝕症」に対する注意がもとなのです
「むし歯」は、むし歯菌が食事中の糖質を分解して酸を産生し、歯を溶かす病気
食事を始めてから3分くらいでむし歯菌によってデンタルプラーク(歯垢)中の酸性度が下がり、
食事が終わってから40分ほどで唾液の作用により元に戻ります。
一方、「酸蝕症」は、酸性の飲み物や食べ物が直接歯にダメージを与える病気で、
「むし歯」のメカニズムとは違うのです。
「食後30分は歯磨きを避ける」というのは、酸蝕症に対する注意で、
その内容も「食後」ではなく「酸性食品を摂取した直後」、が正しい表現なのです。
酸性の食べ物や飲み物を摂ったら、なるべくすぐにお水やお茶を飲んだり(お口全体にいきわたらせるように)、うがいするなどしてお口の中の酸性度を緩和させましょう。
むし歯予防のためには、「食べたらすぐ磨く」がおすすめです